窓をひと工夫するだけで良い住まいが生まれる
OFFICIAL 2018.10.3
広くみせる為の窓
窓から庭の樹木や、その先に広がる風景を切り取る。 自然とやさしく結びつく住まいでは、「内」から「外」に向かって視線が通ることが、広さとともに表情豊かな空間を演出するポイントです。
旗竿敷地の場合でも、隣地に囲まれている為、視線が抜けるところ狙って開口部を設けることは難しいとされています。特に北側は、隣地の大きく開いた南側の窓と鉢合わせになりがちです。北側は通風を満たすのみの最小限の窓を意識して、その代りにコーナーに窓を設ければ、「顔」と「顔」を合わせない力タチで視線を抜くことができます。
コーナー部分の窓は、対角線上の視界が最大になる為、実際よりも空間が広く感じられます。
また、コーナー部分を壁にすれば、寵もった感じの落ち着いた空間と生まれ変わります。
バランスを意識する
窓は大きく、たくさんある方が明るくて気持ちがいいと思う人が多いかもしれません。確かに明るくはなりますが、心地良さはまた別です。窓面積が大きいと、単調な光が部屋全体にまわり、落ち着かない空間になります。
どちらかと言えば、最小限の窓で必要な通風や採光を 確保し、開くべき所は、天井高いっぱいに大きな開口で開く こと。そして頼りになる壁(寄り添える壁)、包み込むような庇を整える(バランスを意識する)ことで、飽きのこない良い住まいを実現します。
尚、添付写真の上部は、FSM滋賀湖南https://e-hlc.net/の展示場リビング写真より。
下部に関しては、FSM岡山http://www.shigeyamagumi-archi.com/の展示場リビング写真より。
世代を超えて住み継がれる家 オーガニックハウス