テクノロジー

TECHNOLOGY

普遍的デザインを支えるためには、時代に対応したテクノロジーを内包してはじめて実現可能だと考えます。

木造住宅の次世代技術『FG-Fシステム』

FG-F法は「Future Generation = 将来の世代」を由来とします。
在来軸組工法に様々な「プラスα」を施した次世代技術により高い耐震性、耐久性を実現した工業化木造住宅FG工法の住まいがご家族の豊かな未来を育みます。

Future Generation

1邸ごとに実施する構造計算

邸別ごとに構造強度を解析し、耐震性、耐風性に優れた安全・安心設計します。

「高強度な構造材」×接合金物

CAD/CAM連動システムにより高精度な仕口と継手を実現し、接合金物により構造を強化。

高耐震性・耐久性を実現する基礎

耐震性と耐久性を支える重要な基礎。土台には、建物と地震等の力を全面でバランスよく受け止めるベタ基礎で、耐腐朽性・防蟻性に優れた米ヒバを採用。

水平方向の荷重に耐える剛床

1階床は105mmの大引と厚さ28mmの構造用合板、2階床は455mmピッチの床梁と厚さ15mmの構造用合板による骨太な構造で建物の変形を抑制。

『木造住宅合理化システム認定<合理化S1407-01>』を取得

“公益財団法人 日本住宅・木材技術センター”が認定する『木造住宅合理化システム認定』を取得。
この認定事業は、優れた性能を持ち、安全で信頼性の高い木造住宅を対象に実施されている認定事業です。

国内観測史上、最速値の阪神淡路大震災同等の地震波にて強さを実証!!

実際の地震を見据えて、本地震と余震を配慮し、連続で12回加震!!耐力壁を減らしての実験も行い最終段階では耐震等級1以下の状態で震度7の加震を実施しました。 その結果、構造躯体に大きな損傷は全く見られませんでした。住む人の命だけでなく、住宅の財産価値も守られ地震後にも住み続けられることが証明されました。

監修・分析

東京都市大学工学部建築科 大橋 好光 教授

1983年~ 東京大学院博士課程修了
~1999年 東京大学建築科 准教授
2000年~ 熊本県立大学環境共生学部 助教授
武蔵野工業大学工学部建築学科(現在の東京都市大学)教授

阪神・淡路大震災の地震波を実験に選んだ理由

オーガニックハウスのFG-Fシステムの実大実験には国内の観測史上最も速かった阪神・淡路大震災の地震波にて実大実験を行いました。 この地震波は「建築基準法における大地震の目安50カイン」の約3.4倍に相当する地震波です。最大加速度は、東日本大震災が阪神・淡路大震災を上回っていますが、 地震による被害は逆に高速道路高架の倒壊などがあった阪神・淡路大震災の方が大きな被害がありました。 これは、地震波の最大速度が阪神・淡路大震災の方が大きかった事と木造家屋を倒壊させる揺れの周期に最も近かったからだと言われています。 オーガニックハウスは最大加速度の大きさではなく建物の倒壊に大きな影響を与える最大速度に着目し阪神・淡路大震災の地震波にて実大実験を行いました。

信頼できる耐震性能

FG-Fシステムでは、強度が明確な構造材(無垢材または集成材)の使用やCADに連動したシステムにより、邸別に高精度のプレカットを施し、 変形のしにくさや壊れにくさの特性を数値と等級によって示した木材を使用しています。
通し柱の金物テックワンP3は木材の断面欠損を極力減らして強度を高めています。
さらに金物により仕口強度を向上させるだけでなく安全性にも優れており、高度なプレカットの技術にテックワンP3の強度や座金の補強を加え、耐震性・耐久性を高めています。

厳選された優れた構造材

FG-Fシステムは使用する構造材の選定から始めました。
木材の持つ弱点である強度のバラつきを事前に強度測定し、優れた木材(無垢材または集成材)のみを適材適所に使用しています。
これにより、高い耐震性や耐風性、ねじれや水平変形を防ぎ高い強度の住まいを実現する安全・安心設計を実現します。

耐久性と剛性を高めた頑強な床構造

在来工法を超える材積量が実現する骨太な構造。
1階は、床の荷重を支える大引が105×105mm、土台と大引に厚さ28mmの構造用合板を隙間無く直接釘止めした頑強な構造で、 2階は、構造材を455mmピッチで組んだ床梁の上に、厚さ15mmの構造用合板とフロアの2重構造。
この床組と構造用合板により構成された「面」の構造が、地震や風圧などの力に耐え得る高い水平強度を実現しています。

断面欠損の弱点を克服

木材の端部を欠け込み「ほぞ」等で柱と梁等を接合する場合、木材の強度は欠け込んだ分(断面欠損)だけ強度は低下します。
(※FG-F工法は、断面欠損防止の為、テックワンP3を採用しています。)

FG-Fシステム

有効体積率…90% 水平荷重強度…約4,500kg

通常の在来工法

有効体積率…47% 水平荷重強度…約940kg

  • 梁のピン穴に先行ピン(ドリフトピン)を打ち込みます。…梁の落下防止。

  • 梁を柱・梁に取り付けたアゴ掛金具に取り付けます。

  • 梁のピン穴に固定ピンを打ち込み完了。

細部にまで宿る信頼と実績の技術が構造を安定

高耐震性を支えるのが基礎耐力

厚さ150mmの鉄筋コンクリートを打設して床下全面を覆う強固な基礎形式で、基礎全体が一体化したコンクリートベース盤となっています。 建物から加わる力を面全体で地中に伝えることが可能なベタ基礎は、地震時において信頼性の高い工法です。

金物が建物の変形を抑制

風圧による水平力、下から上へ屋根を突上げる吹上げ力。 暴風雨時に猛威を振るう強烈な力に対抗する、高い水平剛性とバランス良く配置された耐力壁によるFG-F工法の優れた耐風構造。 屋根を強固に緊結する接合金物や、サッシ周りの水密性を高める施工により、徹底した耐風性と耐水性を実現しました。

木材の弱点を克服する技術

木材は、ボルトで締め付ても、時間の経過や乾燥による収縮で緩む現象が起こります。 これを座金のスプリングがクッションの役割を果たし、木材の収縮やひずみを吸収します。

ダブルブレーキ構造で300~800galの加速度を減震

減震金物

基礎パッキンを摩擦減震装置「減震金物」に取り替えるだけで大型地震対策が完了!

大型地震の揺れを半分にまで減震する絶縁工法
阪神淡路大震災クラスの800galの大型地震を、300~400galにまで減震します。
摩擦減震ならではの安心
倒壊の危険をまねく偏芯、バラバラ共振が起こりません。また、偏った補強による住脚破壊などの心配もありません。
施工性が高い
設計変更、設備の変更も不要。役所への届出も施工も普通の基礎パッキンと同様に簡単で効果絶大です。

摩擦方程式から生まれた『減震金物』

ダブルブレーキとは
地震の揺れで上下の凸部が乗り上げると、集中荷重により、大きな応力が発生して「歪摩擦」が生じます。 これと平坦部の「静止摩擦」がダブルブレーキとなって、減震効果が高まります。